漫画TIPS:背景描画が楽しくなった理由

漫画に欠かせないのが背景。


いまこのキャラがどこにいるのか、というのを
一発で分からせるのに必要なものですよね。

オフィスにいます <株式会社デーコム様/新規採用漫画>


ほかにも、情感を強化するのに欠かせません。

いいかんじのエンディング <マンガでよくわかる 子供が勉強好きになる子育て>

でも…

わたし

昔は背景がとても苦手でした…!


私はとにかくキャラクターの表情を描くのが大好きで
漫画を描き始めた、それこそ小学生の頃は
顔のアップばかりの漫画を描いていました。
でもある時ふと、プロの漫画を読んでいるときに
「背景のある漫画、かっこいいなあ…」
と思うようになりました。

(私のモチベーション、
かっこいいなあ…」からスタートしがち)

かくして背景に取り組むようになるのですが、
キャラクターの顔ばかり描いていた身には
ものすごくハードルが高い…!!!

そもそもどう線を引けばいいのかわからない。

どれくらい線を引いたらいいのか検討がつかない。

あげく、「パース」とかいう難しい製図ルールも出てくる…!

…と、当時は思っていました。




背景が楽しくなった個人的なポイント

今は背景を描くのが大好きです。
それは、「描けるようになったから好き」なんですが、
描けるようになった個人的なポイントを
このオフィス描写で解説すると

オフィスにあるものを覚えたので、何を描けばいいかがわかるようになった

例:机まわり
・幅はだいたい60cm程度である
・左右どちらかにだいたい引き出し(チェスト)がある
・チェストは、だいたいが上3つくらいが浅め、下ひとつが深め
・オフィスチェアはだいたいがガス圧、キャスター付
・机の上にはパソコンがあり、ノートだったりデスクトップだったりする
・その横にレターケースがある
・レターケースの上には電話やティッシュや書類が置いてある
・卓上カレンダーやペン立てがある
・ファイルスタンドがあって、ファイルや書類や本が立ててある
・飲み物が置いてあるときもある


などなど…

(これが、デザイン事務所とかベンチャー企業だとオフィスで使われる机のデザインやレイアウトも変わってきて、分野によってオフィスの雰囲気もいろいろあるな〜というのがわかってくるのも楽しいポイントです)

思い返せばあたりまえなのですが、
私はこの辺りの知識を
「働いていたオフィスでの経験」と
働いていたのがホームセンターなので「商品自体の知識」から
得ることで、格段に楽しくなりました。

今からだと、
商品の紹介ページなんかで同様の知識が得られると思います。
サイズも色も形もぜんぶわかる!

描くべきものがわかると、
絵にするのが途端に楽しくなるんですよー!

ちなみにアイキャッチにしているのはtwitterで以前呟いたものなんのですが、ツイートにあるように「資料写真を頼ると写真内の情報しかわからない」というのと、プラスして「カタチしかわからないので変なものを描いてしまうことがある」のが、写真資料のお悩みポイントです。

私は漫画において最も大事なのは
「文字(ナレーションやセリフ)ではなく絵でわかってもらえるところは絵でわからせる」
ことだと思っているので、
それが叶うととても嬉しくなります。

ここはとあるエステで…とかナレーションしている余裕があったら早く話を先に進めたい <マンガでわかる 酒好き医師が教える 最高の飲み方 amazon>

背景が苦手だな〜と思う漫画描きの方は、
背景にあるもの自体の知識を得て記憶することからはじめてみるのも
面白いんじゃないかなと思います!